HOME>母子の会話編

「指示待ち人間」にしないためのお母さんの配慮


高学歴に加えて必要となる能力とは

ビジネス社会において、高学歴は大きなアドバンテージとなるものです。学歴社会の是非が問われる昨今ですが、それでも、高学歴のアドバンテージは揺るぎません。これは何故でしょうか。

たとえば、ある企業において、面接に訪れた人間を判断する場合、面接官はその人間に対して様々な質問を投げかけるはずです。応募者はこれに答えることでしょう。しかし実はその言葉が真実であるかどうかの正確な判断は、面接官にはつきません。実際に仕事ができるか否かは、実際に仕事ぶりを見てみなければわからないからです。

しかし学歴は、本人の言葉ではなく、端的な情報として過去の実績を物語ります。一流大学を卒業しているのであれば、少なくとも受験戦争に勝利し、高い実力を大学側に評価されたということになります。また、学歴詐称でもない限り、この情報は信じるに値するものだからです。

このため、できればお子さんに高学歴を取得させたいと考える親御さんは多いかと思います。ところが、高学歴という一面ばかりに目が行きすぎて、子供を誤って育て上げてしまうケースも最近では目立ちます。

つまり、高学歴を持ちながらも、仕事が出来ない大人を作り上げてしまうケースです。特に最近では、このようなタイプの成人を、実社会で目にすることが少なくありません。

「一流大学卒でありながら、仕事が出来ない?」

中には理解に苦しまれる親御さんもいらっしゃるかもしれません。高学歴を取得しながら、仕事ができないことなどあるのかと思われるのもわからないではありません。しかし実際にこのような若者が目立つのです。

高学歴を持っているので、就職は比較的優位性を持つことが可能となります。ところが、このようなタイプの若者は、入社後から多大な苦労を強いられたり、中には早々に退職をしてしまう者も少なくありません。せっかく手塩にかけて大切に育て上げた我が子が、社会人として巣立った以降、まともに生きていけないとなると、これは大きな問題です。

さて、ではどうしてこのような成人ができあがってしまったのでしょうか。

高学歴でも仕事が出来ない人間を生み出すリスク

教育に熱心な親御さんの多くは、高学歴の持つ力を十分に把握されているものです。しかし中にはこの部分のみに固執してしまう親御さんがいらっしゃるのも事実です。つまり、勉強が出来る子供に育てたいと考えるあまり、その他の総合的な能力育成を怠ってしまう方々です。

たとえば、勉強をさせるために、その他の事の多くを子供に代わってサポートしてしまう親御さんが見受けられます。生活のすべてをお母さんが先行してサポートし、出来うる限りお子さんが勉強に没頭できるように配慮するというのが、この様な親御さんの考え方であるようです。

お子さんが朝起きるまでに、その日に着る服を用意する、勉強のスケジュールをすべて立てる、常に最善の方法を事前に教えるなど、子供の行動を常に監視し詳細な指示を与えるといった具合です。ところがこれらのアプローチは、お子さんが生きていく上で不可欠となる総合的な判断能力育成の芽をつみ取ってしまうリスクがあります。

お母さんからすれば、的確な判断や結果を提示しているように思われるかもしれません。しかしお子さんからすれば、勉強以外、生活の多くを、何も考えることなく送ることになります。つまり、自分で考えて判断する機会が失われてしまうわけです。

高学歴の取得を目指し、日々親御さんがサポートすること自体は間違いではありません。しかし、ひとつ大きな落とし穴が生じるリスクもあります。それは、「一流大学に入る」ということのみが、親子で共通する目標となってしまうという点です。

高学歴が強力なアドバンテージとなることは、先にも述べた事実です。しかし一流大学へ入るという事は、人生の目標ではなく単なる通過点に過ぎません。ところが、入学自体を目標としてしまうと、大学に入学した以降に目標を失ってしまったり、実社会に出た際に、何か指示をされなければ仕事が出来ない大人となってしまうことすらあるわけです。

高学歴でなおかつ仕事ができる人間に育てる方法

ビジネス社会においては、入社当初は、仕事を指示されて動く立場にあります。しかし入社から数年が経過すると、指示待ちでは仕事が進まない局面が増えてくるものです。そしてこの頃から、自身で考え、決断をする能力が問われ始めます。ところが、この部分が欠如していると、それから以降、多大な苦労を強いられる場合が少なくないわけです。

さて、我が子をそんな大人としないために、親御さんはどの様な配慮をしたら良いでしょうか。

これには、小さいときからお子さんの自主性を常に重んじたサポートをしてあげることに尽きるかと思います。すべてのお膳立てを親御さんがするのではなく、指示の中に、必ずお子さんが選択して決定する素材を残してあげる配慮が重要となります。

たとえば、遊びや勉強などにおいても、「今日はこれをやりましょう」と指示するのではなく、「今日は何から始める?」といった、お子さんが判断すべき部分をどこかに残します。また、ある程度お子さんが成長したのなら、お子さんが自ら計画を立てることができるようなアプローチをされることも有効なるでしょう。

このような配慮は、生活の至る所にも組み込むことが望ましいと言えます。たとえば、今日着る服を自分で選ばせたり、片づけに関しても、どうすればきれいに整頓できるかを、お子さんと意見交換をしながら考えていくなどのアプローチが必要となります。

日常のこの様なアプローチは、子供に対する自我の芽生えや、自発的に物事を処理する能力を育んでいくものです。また、これと同時に、自学自習のための指導を行っていけば、自ら判断を下しながらも、前向きに勉強や遊びに取り組み、自らの能力を最大限に延ばしていくことができるようになるはずです。この様な成長過程を経て成人したお子さんは、実社会においても、打たれ強い人材となることでしょう。

高学歴は必要ですが、しっかりとした自信のもと、自らの考えで前へと進んでいくことのできる能力もまた、必要不可欠なものといえます。そしてこれらの能力を、お子さんが持つか持たないかについても、親御さんのアプローチ方法にかかっているといえそうです。

Sponsored Link

前ページ次ページ

Profile

本サイトへのアクセスありがとうございます。RYUです。これまで教育関連で幼児教育に携わりつつ、多くの子供たちの教育現場に立ち会ってまいりました。この中で、早期教育がその後の子供たちの人生を豊かなものにしていく様を見てまいりました。ここでは、そんな経験をもとに、胎児幼児の効果的な教育技術についてわかりやすく紹介してまいります。ご参考いただければ幸いです。

カテゴリ一覧


母子の会話編