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お子さんに自主性と判断力を持たせるために


お子さんへの単なる指示の弊害

お子さんと言葉による意志の疎通が可能となると、お母さんはさまざまな指示をお子さんに与えたくなるものです。特に、お子さんに対しての教育に熱心なお母さんは、あれこれとお子さんに指示を与える傾向にあります。

お母さんからしてみれば、いち早く様々なことを覚えてもらいたいという一心であるわけであり、この行動は理解できないわけではありません。しかし、日々の中で子供の行動に対して、詳細の指示を与えすぎるのは、実は子供の自主性や判断力育成を、逆に阻害してしまう要因にもなるものです。

確かに小さなお子さんは、正しい判断力を持ちません。また、自らの決定において行動を起こすこともできませんし、そもそも何をするにも、お母さんが望むようにはできないはずです。ですからお母さんがそのたびに指示を出すこと自体は悪いことではありません。

ただし、指示を出す際にも、ちょっとした配慮をお母さんが持つことで、お子さんが、様々なことを覚えるのと同時に、しっかりとした判断力や自主性を身につけていくことができるものです。

今回は、お子さんがしっかりとした自主性を持ち、自らがしっかりと考えて判断を下すことができるようになるための指導方法について考えてみたいと思います。

お子さんが考える機会を与える重要性

最近のお子さんは、自らの判断において物事の決定をできない傾向にあるといいます。頭は良く学習能力にも長けていながら、「どうする?」といった質問を投げかけると、それに対する答を、自らの判断によって下すことができないのだそうです。

この原因は、お子さんによっても異なるため、一概にはいえませんが、傾向としては、お母さんが常に詳細な指示を出しているという点を挙げることができます。つまり、「あれをしなさい」「次はこれをしなさい」「それはだめでしょ」「これはこうでしょ」といった形で、常に詳細な指示をお子さんに与えているわけです。

何も知らないお子さんに対して、詳細な指示を与えることは、決して間違いではありませんが、一方的な指示は、お子さんからすれば、自ら考える部分が与えられない単なる指示ということになります。つまり、自らが考えて判断したり、決断を下す機会がそこにはないわけです。

これが日々続き、しかもそんな環境の中で育ってしまうと、お子さんはなかなか自分で考えることができなくなります。よって、お子さんに指示を出す際には、ちょっとした配慮を持ち、なるべくお子さんに考えさせたり、選択や決断の機会を与えてあげることが重要となります。

たとえば、おもちゃを散らかしたお子さんに、「おもちゃを片づけなさい」と端的な指示を与えるのみならず、「おもちゃで遊んで楽しかったね。でも、遊んだらちゃんと片づけないとね」と説明をした上で、「じゃあ、どうやって片づけようか」と、お子さんに考えさせる機会を与えて挙げることです。

お子さんはあれこれとそれに答えようとするはずです。うまく答えることができなかった場合には、お母さんが助言を出してもかまいません。そしてある結論を見た際には、それを誉めてあげながら、「じゃあ片づけてみようか」と、その際に行動を示唆するわけです。

すると、お子さんは次第に、遊んだ後にはおもちゃを片づける必要があることを理解します。また、片づけるというプロセスを自らの考えで組み立てて実行することができるようになるわけです。

お子さんが飛躍的に成長する指示形態とは

小さなお子さんは、まだ計画的な行動はできません。注意力も長くは続かないことから、どうしても離散的な行動をとりがちです。お母さんなそんなお子さんの行動がストレスとなり、思わず声を荒げてしまうこともあることでしょう。

このような場合には、作業を細分化して提示してあげたうえで、「どれからしてみようか」と優先順位を考えさせたり、「もうすぐパパが帰ってくるから、それまでにお片づけしようね」と、時間を限ってやらせてみるのも良いでしょう。

つまり、作業を詳細に分割し、そのひとつの作業の選択や、その作業にに対しての目標設定をするなどの配慮です。実は、小さなお子さんであっても、言葉によるコミュニケーションが取れるようになると、おおよそのことは理解をするものです。また、ある程度の理解がなされた上であれば、意外にも集中してその作業をこなすことができるようになります。

これは、ご自身のことを考えれば容易に理解することができるでしょう。たとえば、仕事において上司から理不尽な指示を出された場合、その作業に対する意欲を持つことができませんが、自らが納得した作業であれば率先して行うことが出来るはずです。そしてこれは、小さなお子さんとて同様のことなのです。

なお、自分が考えて行動し、それを成し遂げた際には、お母さんは必ず「よくできたね。偉いね」と、しっかりと誉めてあげることが重要です。このことにより、お子さんは、自ら考えた作業に対する達成感を得ることになり、以降は自主的にその作業に取り組むとともに、その作業の完了を、お母さんに報告することさえできるようになります。

これまで述べたように、常にお子さんに考える領域を与えることで、お子さんには次第に自ら決断する能力が備わります。また、目標を設定しそれをこなしていく集中力や、達成した喜びを学ぶことになります。これらの能力は、次第に自主性や自立性をも学ぶこととなるわけです。

単なる指示ではなく、そのことの必要性やプロセスなどをアシストした上で、お子さん自らが考えて結論を下すことに配慮することで、お子さんは驚くほど成長することができます。是非ともお母さんなりの教育プロセスをお考えいただければと思います。

賢いお子さんは、実はこのようなお母さんからの小さなアプローチによって、いくらでも育成することができるものなのです。

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本サイトへのアクセスありがとうございます。RYUです。これまで教育関連で幼児教育に携わりつつ、多くの子供たちの教育現場に立ち会ってまいりました。この中で、早期教育がその後の子供たちの人生を豊かなものにしていく様を見てまいりました。ここでは、そんな経験をもとに、胎児幼児の効果的な教育技術についてわかりやすく紹介してまいります。ご参考いただければ幸いです。

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