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ひらがな、カタカナ、漢字カードで読書の楽しみを伝える


大人の認識とはまったく異なる乳児期から幼児期における文字の認識能力

 日本には当用漢字が存在します。一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として内閣告示「常用漢字表」で示された現代日本語の漢字です。

 また、日本語教育において、私たちはこれらの漢字を、簡単な漢字やよく使う漢字などを、小学校1年生から徐々に教えられることになります。

 このため、簡単な漢字は低学年、難しい漢字は高学年といういったレベル分けをしがちですが、実は乳幼児の記憶能力は、漢字の難易度などの制約はありません。

 たとえば「薔薇」という漢字は、大人でも正確に書くことが難しい画数の多い漢字として知られますが、これを教えればそのまま「薔薇」がバラであることを理解します。他の漢字をマスターする頃になれば、2歳程度でも、少々漢字は大きくなるものの「薔薇」と正確に書くことができるようになります。

文字を覚えることで少しずつ始まる読書習慣

 とはいえ、学習順位としては、まずひらがな、カタカタ、そして簡単な漢字からという流れが好ましいといえます。

 ただし、ひらがなの読みに関しては、あらためて教える機会は少ないかもしれません。

 乳幼児の頃から、カードを使うことで、子供は自然とひらがなを読めるようになるからです。ちなみにカードは、ひらがな、カタカナ、漢字、九九などバラエティに富んださまざまなものが市販されています。これらを読み聞かせなどと併用して行けば、子供はそれに応え、いくらでも記憶して行くものです。

 記憶した知識や情報が、それを使うことによって記憶に定着する流れは、子供も大人も同様です。覚えた文字を実際に読むことの繰り返しで、1歳程度であってもすぐに読むことを楽しむようになるものです。

 なお、お子さんが実際に絵本を音読するようになるまでには、いくつかのステップが存在します。

 乳幼児から読み聞かせを繰り返しつつ、個々の文字を教えていくと、2歳を前にして、簡単な絵本であればすらすらと自分で声に出して読むようになるものです。しかしこの当初は、実は文字を追うものの、実際に文字を精読しているわけではありません。

 なぜなら彼らは、その絵本の内容を一意一句記憶しているからであり、仮に本を開かなかったとしても、それを暗唱することができるからです。

 このようなレベルまで到達したなら、新しい絵本を与えます。そしてこれを読み聞かせるとともに、自分で読むことを勧めるのです。すると当初は、ごくゆっくりと読みます。

 また、うまく読めなければ、「ママ読んで」というかもしれません。この場合はお母さんが何度も読み聞かせます。すると少しずつですが、自ら完全に文字を追い、読むことができるようになります。

 自分で本を読むことができるようになると、読み聞かせとは別に、自分でさまざまな絵本を引っ張り出してきては、音読をしてそれを楽しむことができるようになります。

親が感激する音読から黙読への移行の瞬間

 いつも絵本を引っ張り出しては次から次へと絵本を読む我が子。大きな声ですらすらと本を読み進む様は、親としても誇らしく思うものです。

 環境や能力差にもよりますが、2歳を超えた頃、本に没頭しているものの、いつも聞こえてくる元気な声が聞こえなくなる瞬間があります。

「今日は本を読まないの?」と聞くと、

「読んでるよ」と子供が答えます。

「ふ~ん」といいながら、子供の視線に注目すると、目は確かに文字を追っています。

つまり、黙読を覚えた瞬間です。

 これは実際に私が体験したことですが、音読から黙読への移行は、まったく子供に教えた記憶がありません。ある日突然、なぜか黙読を始めたのです。

 後日私は子供に聞きます。

「声を出さずに本を読むのはなぜ?」

「あのね。その方が早いの」

 これにはさすがの私も驚かされました。ここまでの進歩を、子供たちはある時、瞬間的に果たすことがあるのです。

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本サイトへのアクセスありがとうございます。RYUです。これまで教育関連で幼児教育に携わりつつ、多くの子供たちの教育現場に立ち会ってまいりました。この中で、早期教育がその後の子供たちの人生を豊かなものにしていく様を見てまいりました。ここでは、そんな経験をもとに、胎児幼児の効果的な教育技術についてわかりやすく紹介してまいります。ご参考いただければ幸いです。

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