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生後9~11ヶ月の遊び


会話の準備としての赤ちゃんへの問いかけ

生後9ヶ月程度になると、赤ちゃんはお母さんの言葉をある程度理解するようになります。これまでの語り掛けや読み聞かせの努力が、赤ちゃんの反応によって見えてくる頃でもあります。

そこで徐々に言葉のキャッチボールを始めることにします。成長の早い赤ちゃんの場合、生後6ヶ月を超える頃にはすでにこれができるようになることもあります。個人差はありますが、焦ることなく赤ちゃんの成長過程に合わせて始めていただいてかまわないと思います。

言葉のキャッチボールの準備段階として重要になるのが、お母さんから赤ちゃんへの問いかけです。つまり赤ちゃんに対して、様々なことを聞くことです。たとえば、赤ちゃんが眠そうにしていれば「眠い?」おかなが空いたようであれば「お腹が空いたの?」オムツがぬれている様であれば、「オムツ取り替える?」など、必ず赤ちゃんに問いかけるわけです。

当初赤ちゃんはそれに対する反応方法を知りませんから、明確な対応はできませんが、問いかけた後にお母さんが対応してあげることを繰り返すと、赤ちゃんは「はい」「いいえ」を何らかのジェスチャーや簡単な言葉で返すことができるようになります。問いかける際、できれば赤ちゃんの名前を添えてあげるとよいでしょう。

おもちゃの受け渡し

問いかけの延長ではありますが、以降、お母さんがアクションを起こす際にも、赤ちゃんに対応を求める働きかけをするとよいでしょう。初期段階の問いかけの遊びとして、おもちゃの受け渡しがあります。

お母さんがおもちゃを赤ちゃんに渡してあげる際、「ゆきちゃん、はいどうぞ」などと渡してあげます。これに反応して手を出すようになったら、「ゆきちゃん、お母さんにおもちゃちょうだい」といってお母さんが手を出します。赤ちゃんがおもちゃを差し出したらそれを受け取り、「ありがと~う」と笑顔で応えてあげます。

赤ちゃんがおもちゃの受け渡しを気に入ると、何度も同様の遊びをせがむようになるはずです。そしてこのような受け渡しの遊びの中から、言葉のキャッチボールやそれに対する行動について、赤ちゃんは急速に学んでいくことになるのです。

お手伝いによる問いかけの充実

赤ちゃんが活発に動けるようになったら、ちょっとしたお手伝い遊びを赤ちゃんと楽しむと良いでしょう。とはいえ、複雑なことはまだできません。ごく簡単なことから始めます。

たとえば、おもちゃを赤ちゃんから離れた位置におき、「おもちゃ取ってきて」と赤ちゃんにいいます。当初赤ちゃんはなにを言われているのかわからないかもしれません。まずは赤ちゃんがおもちゃに向けて移動をして、それを手に取るまでをサポートします。

そして手に取ったおもちゃをお母さんに渡すタイミングがあったなら「ありがとう~」といって褒めてあげてください。これを繰り返すと、次第に赤ちゃんはお母さんの指示を認識し、おもちゃをとってくるようになるものです。

おもちゃ箱のおもちゃの出し入れ

赤ちゃんは当初、単純なことに興味を示すものです。たとえば、お母さんがおもちゃ箱を出して、おもちゃ箱からひとつおもちゃを取り出してあげます。赤ちゃんが興味を示すようなら、これを一度おもちゃ箱に入れます。

すると赤ちゃんは、同様におもちゃ箱からおもちゃを取り出そうとするかもしれません。おもちゃ箱からおもちゃを取り出したり、おもちゃ箱へおもちゃを仕舞ったりする行動を、当初お母さんが遊びのひとつとして、教えてあげると、赤ちゃんはそれを好んで真似るようになるはずです。

また、この遊びの中でも問いかけを積極的に行うようにしましょう。

「まいちゃん、そこのおもちゃとって?」

「はい、どうぞ」

「あ。おもちゃ取ってくれたんだね。ありがと~」

など、問いかけとそれに対する行動や反応を、意識的に取り入れることで、赤ちゃんは急速に言葉と行動の相関性を学ぶことになります。

細かい指使いを積極的に取り入れる

箱からのおもちゃの出し入れができるようになったら、次により細かい指使いのトレーニングを行います。9ヶ月を過ぎる頃には、赤ちゃんはすべての指を使って、比較的細かい作業ができるようになるものです。個人差はありますから、焦る必要はありませんが、この頃から、さらに細かい指使いを必要とする遊びを積極的に取り入れると良いでしょう。

たとえば、タッパーとブロックを用意します。赤ちゃんを机に向かわせたなら、ブロックをいくつかタッパーの外側に置き、まずはお母さんがそれをひとつずつタッパーの中へと入れていきます。「ひと~つ」「ふた~つ」「みっつ~」などと数えながら入れてもいいでしょう。

すると赤ちゃんはすぐにそれを真似ようとするはずです。当初はお母さんが手伝ってあげながらその作業を行い、たとえば10個のブロックをすべてタッパーの中に入れることができたら、「よくできました~」といって笑顔で拍手をして、赤ちゃんと作業の完了を喜び合います。この作業を繰り返すことで、赤ちゃんは小さなものを持ったりそれをタッパーに入れたりといった、より細かい指使いを学んでいきます。

また、画用紙とクレヨンを与えて落書き遊びを教えます。当初赤ちゃんはそれをどうやって遊ぶのか理解できないかもしれません。そこでお母さんが、クレヨンをつかって画用紙に線や円、三角、四角などの単純な絵を描いてあげ、そしてクレヨンを赤ちゃんに渡します。

赤ちゃんが落書きをすることができたら、お母さんはそれを褒めてあげます。クレヨンを使うことで、赤ちゃんは手や手首、指の複雑な使い方を自然に覚えます。また、絵を描く動作は、創造力の発達を促進させる効果もあります。さらに、指使いは、そのまま脳の活性化を促すとされます。

このように、細かい指使いを遊びの中に積極的に取り入れた遊びを、お母さんが適度に提示してあげると、赤ちゃんはそのひとつひとつをマスターしていきます。ただし、最初から高度なことを無理強いするのはやめましょう。あくまでも簡単なことから始め、それができたらふたりで喜び合い、次に少しボーダーをあげて行くことが必要です。

積み重ねにより、度重なる達成感を覚えさせることは、その後の能力開発に、とても重要な要素のひとつとなるからです。

机に向かって作業をすることを教える

しっかりと椅子に座ることができるようになったなら、机に向かって作業をすることを教えてあげましょう。机に向かうこと、椅子に座って作業をすることがしっかりできる子どもは、後に高い学習能力を身につける傾向にあるからです。

しかしこれを教える際のお母さんのアプローチによっては、子どもは机を嫌がるようになる場合もあるので十分な注意が必要です。必要だからとお母さんが机に向かうことを無理強いしてしまうと、赤ちゃんはそれを苦痛と捕らえてしまうからです。

当初は、机に向かったらとても楽しいことができる、美味しいものが食べられるなどのご褒美があることを赤ちゃんに知ってもらう必要があります。

このため、赤ちゃんが好んで行う遊びを、机に向かってお母さんと行うことで、習慣をつけさせるとよいかと思います。また、本の読み聞かせや、細かい指使いの遊びを行う場合にも、「さあ、今度はこの遊びだよ~」と机で作業をさせるようにします。

すると赤ちゃんは自然と机に向かうことの楽しさを覚えるようになります。

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本サイトへのアクセスありがとうございます。RYUです。これまで教育関連で幼児教育に携わりつつ、多くの子供たちの教育現場に立ち会ってまいりました。この中で、早期教育がその後の子供たちの人生を豊かなものにしていく様を見てまいりました。ここでは、そんな経験をもとに、胎児幼児の効果的な教育技術についてわかりやすく紹介してまいります。ご参考いただければ幸いです。

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